高級車メーカーであるアストンマーティンが中国の吉利汽車による2億3,400万ポンドの投資を発表したことを受け、木曜日、アストンマーティンの株価は25%近く上昇し、同社の株式は2倍となり第3位の株主となった。
ジーリーは、現在アストンマーティンの最大株主であるローレンス・ストロール会長のイチイ・ツリーから普通株約4,200万株を1株335ペンスで取得し、さらに2,800万株を同じ価格で引き受けることで、英国企業のために現金約9,500万ポンドを調達する予定である。
アストンマーティン株は水曜日に231.2ペンスで取引を終えたが、1056GMT時点では267.8ペンスで取引されており、最高288.0ペンスまで上昇した。
架空の秘密諜報員ジェームス・ボンドが愛用するアストンマーティンにとって、この投資は長期的な将来を確保し、3月末時点で8億6,810万ポンドあった純負債を削減する道を開くことになる。
歴史上7回破産している創業100年の同社は今月初め、2023年が設備投資の「ピークの年」になると述べた。
ストロール氏は声明で吉利について「中国が代表する重要な戦略的成長市場についての深い理解を提供してくれるとともに、中国の幅広い技術やコンポーネントにアクセスする機会も提供してくれる」と述べた。
英国のスポーツカーメーカー、ロータス、ジーカー、ボルボ、そしてボルボとの合弁事業を通じてポールスターなど複数のブランドを所有する吉利汽車は、昨年9月にF1チームスポンサーの株式7.6%を取得していた。
これは、自動車メーカーが7月にイタリアの投資団体インベストインダストリアルと吉利汽車が提案した最大13億ポンド(16億4000万ドル)の資金提供を拒否した後の出来事だった。
吉利のエリック・リー会長は「アストンマーティンの株式保有を増やすというわれわれの決定は、同社の成長見通し、技術、経営陣に対するわれわれの信頼を反映している」と述べた。
この投資により吉利汽車は同社株の17%を取得し、第2位株主であるサウジアラビアの公共投資基金(PIF)に次ぐ取締役1席の権利を得る。
アストンマーティンは、第3四半期に次世代スポーツカーの納入を開始するため、今年の収益性が改善すると予想している。
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