テキサス州オースティンで開催されたテスラの年次株主総会で、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、景気低迷の中で競合他社よりも多くの利益を上げている自動車需要について語り、テスラにキーを供給しているコバルト鉱山で第三者監査を実施するとも述べた。電池を作る材料。
電気自動車市場のリーダーであるテスラにとってさえ厳しい時代の兆しがある中、マスク氏は同社がこれまで行ったことのない自社車両の宣伝に努めると述べた。
マスク氏は「テスラは世界経済環境の影響を受けないわけではない。少なくとも今後12カ月はマクロ経済レベルで状況が困難になると予想している」と述べた。
株主総会では、同社の共同創設者で元最高技術責任者のJB Straubel氏を取締役に任命することに投票した。 議決権行使助言会社グラス・ルイスは、ストローベル氏の独立性への懸念を理由に投資家に同氏の任命に反対票を投じるよう呼び掛けていた。
また、マスク最高経営責任者(CEO)の後継計画策定を求める報告書の公表提案も拒否した。
マスク氏は、明確な後継者の不在、需要の鈍化、一部の新モデルの遅れ、さらに10月に買収したソーシャルメディアプラットフォームのツイッターへの関与などに対する投資家の懸念に対処するよう圧力を受けている。
マスク氏は火曜日、「会社の存続を確実にするためにツイッターで大規模な開胸手術をしなければならなかったので、短期的な気晴らしがあった」と述べた。 同氏は先週、NBCユニバーサルの元広告責任者リンダ・ヤッカリーノ氏がツイッターCEOとして後任となり、同社の製品とテクノロジーに注力すると発表した。
マスク氏は4月、テスラが積極的な値下げで利益率目標を達成できなかったことを受け、利益よりも売上高の伸びを優先すると述べていた。
マスク氏は月曜日、従業員に電子メールを送り、請負業者を含め、個人的に承認しない限り新規雇用はできないとし、幹部らには雇用申請を提出する前に「慎重に考える」よう求めた。
テスラの株主は火曜日、ほぼすべての議案について取締役会の勧告に速やかに賛成票を投じた。 総会には抽選で招待状を獲得した株主が出席し、ライブストリーミングも行われた。
テスラ株は火曜日、横ばいの166.52ドルで取引を終えたが、時間外取引では0.6%上昇した。 マスク氏のツイッターへの気晴らしや電気自動車需要の鈍化への懸念が打撃となり、株価は2021年11月の過去最高値から約60%下落した。