1月にレクサス初の電気自動車モデル「RZ」に試乗したトヨタ新社長の佐藤幸治氏(左)と前任の豊田章男氏。 (ロイター経由共同通信)
トヨタはノースカロライナ州グリーンズボロ近郊で建設中の電気自動車およびハイブリッド車用バッテリー工場にさらに21億ドルを投資する。
同工場はケンタッキー州ジョージタウンにあるトヨタの巨大複合施設に電池を供給する予定で、そこではトヨタ初の米国製電気自動車、3列シートの新型SUVが生産される。
水曜日に発表されたこの計画によって、ケンタッキー州とノースカロライナ州のいずれかの工場で直ちに雇用が創出されるわけではない。
トヨタは、2025年に生産を開始するバッテリー工場で2,100人の従業員を雇用する予定である。この投資により、拡張のためのインフラが準備される。 これにより、ランドルフ郡工場への総投資額は59億ドルとなり、2030年までに米国で180万台の電気自動車またはハイブリッド車を販売するという同社の目標を達成することができる。トヨタは2021年に工場の建設に着手するために着工した。
900万平方フィートのケンタッキー州の複合施設では現在、カムリセダン、RAV4ハイブリッドSUV、いくつかのエンジンやその他のコンポーネントを製造する9,500人の従業員が働いている。 同社は、2025年に生産が開始されると、雇用は新型電気自動車に移ると述べている。
トヨタは声明で、ノースカロライナ州のバッテリー工場には6つのバッテリー生産ラインがあり、そのうち4つはガス電気ハイブリッド車用、2つは完全電気自動車用バッテリーであると述べた。 グリーンズボロ近郊の敷地は、ミズーリ州、ケンタッキー州、インディアナ州、アラバマ州、テキサス州にあるトヨタの既存の米国自動車組立工場の多くに比較的近い。
トヨタ・バッテリー・マニュファクチャリング・ノースカロライナ社のショーン・サッグス社長は声明で、「この積極的なインフラ投資により、増大する顧客ニーズに応える将来の拡張機会を迅速にサポートできるようになる」と述べた。
トヨタ自動車株式会社。 同社は、2030年までに世界で年間200万台のゼロエミッション水素およびバッテリー電気自動車を販売する計画を立てている。米国では、少なくとも部分的に電動化された自動車を2030年までに150万~180万台販売する計画である。
トヨタの佐藤幸治新社長は、ハイブリッドを含む車両の「電動化」への積極的な移行を約束した。
同社は電気自動車の販売で後れを取っており、将来の販売をガソリンを燃やすハイブリッド車に依存しているとして環境保護団体から批判されている。
トヨタは現在、いわゆるe-TNGAプラットフォームに基づいて構築された電動コンパクトクロスオーバー「bZ4X」を提供している。 これは「Toyota New Global Architecture」の略で、プリウスやレクサスにも採用されている。 電動プラットフォームはスバルと共同開発した。
bZ4Xは、日本、米国、ドイツ、英国などの欧州の一部、中国、タイで販売されている。
トヨタは最近、中国で販売される「bZ3」という新しい電気自動車も発表した。 中国の電気自動車メーカーBYD社と開発した技術を、国有の天津第一汽車やその他のパートナーも含めた協力のもとで使用する。