ソフトバンク・ビジョン・ファンドは3月終了の会計年度で320億ドルの損失を出した。テック系スタートアップへの世界的投資で最も多大な投資を行っている日本の投資大手が、世界経済の低迷の中で私的および公共的なテクノロジー支援による評価修正に苦しんでいるからだ。
この損失は、ソフトバンクがビジョン・ファンド部門で190億ドルの損失を報告していた前年同期と比べて68%急増した。 ソフトバンクがここ数四半期、新興企業への新たな資金の投入に非常に慎重になっているにもかかわらず、この損失は生じている。
日本の複合企業は、ビジョン・ファンド1がSenseTime GroupとGoToでそれぞれ16億ドルの含み損を出し、DoorDashで8億ドル近くの含み損を出したと発表した。
ソフトバンクグループは木曜日の決算報告で、「非公開投資先企業については、主に業績不振企業の値下がりと市場の同等企業の株価下落を反映し、幅広い投資で公正価値が減少した」と述べた。
ソフトバンクの後藤芳光最高財務責任者(CFO)は今年初め、同社は「防衛モード」に入り、3つの異なるシナリオに備えていると述べた。 ソフトバンクは、市場が今年、あるいは今年下半期までに直線的に回復を見せ始めるか、2024年初めまで低迷する可能性があると予想している。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドの激動は、そのポートフォリオにあるスタートアップ企業の多くにとって厳しい時期を意味している。 ソフトバンクは、ポートフォリオの新興企業に対して強い確信を持つ成長投資家としての役割を果たしてきており、その後の資金調達ラウンドを主導または共同で主導することも多い。
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